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TOP > 八ヶ岳リードオルガン美術館 Yatsugatake Reed Organ & Harmonium Museum 日記 > 2013年5月19日(日) ★ミュステル・ハルモニウム21stopと、藝大プロジェクトレクチャーコンサート報告
2013年5月19日(日)
★ミュステル・ハルモニウム21stopと、藝大プロジェクトレクチャーコンサート報告
♪早速、演奏会報告です。
~ミュステル・ハルモニウム21stopと、藝大プロジェクトレクチャーコンサート~
◆藝大プロジェクト2013 消える昭和~その時、世界は?(4回シリーズ)
第1回「戦争の世紀①~二つの戦争のはざまで」
(ナチス政権下で迫害された芸術家達)
2013年5月18日(土)15:00開演 会場 東京藝術大学奏楽堂
第四曲目★フランツ・シュレーカー《室内交響曲》に登場しました。
退廃芸術のお話、大変興味深く聞かせていただきました。
終了後、原規之氏と話した結論
★「退廃音楽は退廃した音楽にあらず」★です。
ヒトラーの迫害が、芸術にまで及んでいたなんて…。
ヒトラーの意に沿わない多くの貴重な美術品(退廃芸術と呼ばれてしまう。)が、燃やされてしまったように、多くの音楽家も迫害を受け素晴らしい作品の演奏機会が奪われていたようです。
そんな中、ヒトラー思想に反するオペラをたくさん作っていたシュレーカー。
ヒトラーが政権を取るとすぐに演奏の機会を奪われ、教鞭の立場まで奪われたとか。またショックのためか翌年亡くなっていると…。 言葉もありません・・・。
そんなシュレーカーの作品にハルモニウムが使われました。
大変ロマンチックな音楽。そして多彩で立体感あふれる音色使い。
時に淡く、時に陰影を感じさせ、時に柔らかさの中にも輪郭を際だたせ、遠近感を感じさせる。
また、最後のハルモニウムが浮き上がり減衰するデクレッシェンドの美しさは、シルクのようななめらかさを醸し出していました♪
ピアノとハープ、チェレスタ、ハルモニウム(パーカッション機能含)の音色。皆さんならどう組み合わせ、どう構成しますか。重なり合う音色、陰影、本当に美しかった…。
そして、そこに加わる管弦楽。まるで言葉のないオペラを見ているようでしたよ。
大変興味深く聴ける、作曲家の意図がたくさん感じられる素晴らしい作品でした。
追伸・美術出身の人にとっては、「退廃芸術とナチス」はかなり、有名な話しだとか。大変良い勉強になりましたよ♪
最後になりましたが、聴きに来てくださった皆様に心より御礼申し上げます。
予告・近日中に、5/4 5/5の演奏会報告(瀧廉太郎特集ⅠⅡ)もしますね。
作成者 m : 2013年5月19日(日) 00:58